君も僕を懐メロ扱いして、サビだけ歌って捨てるんだろ

「何もかもがどうでもいい」って
言ってた僕はこの街にとって
本当に「どうでもいい」みたい
迷子になるたびに道はより複雑になって
ママの「いってらっしゃい」がもう彼方

ねぇ掬い上げてね こんな僕を
自分で女神なんて名乗るほどならそれくらい
どうってことないでしょう 違うの?
アンタもきっと何処かの誰かに
救われたかったんでしょう

キラキラしたタバコの広告よりも
体への害を訴えるポスターの方が目に付く
まるで「夢なんか見んな」って言ってるみたい

「こんな人生もうやめだ」
って今日呟いていたこの身体が
もう明日の朝ご飯の用意をしてる
こんなでも生きたがってるのが恥ずかしい
どうかしてるよホント

君が出来た人間じゃないことくらい
知ってるよ なんなら僕が一番知ってる
そんな僕も出来た人間じゃないってことが
誰かが吐いた唾みたいに道端で光ってる

ねぇ忘れないでね 君くらい
みんな僕をBGMくらいにしか思ってなくて
一部の物好きがハマっては離れる
時は流れてソイツは立派な大人になって
そん時僕は懐メロ扱いされるんだ
サビだけ歌われるんだ


サビだけ歌われるんだ


「こんな人生もうやめだ」
って今日呟いていたこの身体が
もう明日朝起きるためのアラームをかけてる
こんななのに生きたがってるのが恥ずかしい
どうかしてるよ、ホント

22/06/14 21:42更新 / らりるれろ
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