see saw
僕が捨てた春を
君はすぐさま拾いに行った
それを誰かが「幸せ」と呼ぶのなら
大声で笑ってやるよ
白いカーテンが不吉だと誰が言ったんだろう
黒と白が別れに合うと誰が言ったんだろう
悲しかったら涙を流せと
何処のどいつがほざいたんだろう
何だって足りなさすぎるモノなんです
何だって知らなさすぎるモノなんです
なのに、なんで
君は僕の枕元に春を置いていったの
僕を置いて
そんなに遠くへ行ったの
僕を見てよ、ちゃんと見てよ、
目を合わせてよ、お願いだから
君はなんで夏を罵倒したんだろう
きっとこの気が触れそうなくらいの
暑さのせいだろう
泣けないから笑っただけなのに
笑えないから涙を流しただけなのに
そんな繰り返し、雨の檻の中
そんなに急いで剥がすから
ホラ、血がでちゃったじゃない
泣くくらい痛いんでしょ、違うの?
じゃあ、なんで
君はそんなに泣き腫らしているの
どうしていつもみたいに嘘で汚さないの
君を見るよ、ちゃんと見るよ、
目を合わせるよ、だから涙を拭いて
お願いだから
ずっと、いつでも君のことを
見ていたはずなのに
君との距離、約320ミリメートルが
なんでこんなにも遠くなったんだろう
じゃあ
早くおいでよ
まあ、無理せず走ってきてよ
待ち合わせは世界の端っこで
君の中の君がいなくならないように
僕は君のもう片方の心臓になるよ
君がもう片方に乗れるように
君の涙でこのシーソーが
傾かないように
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