スポットライト
美味しいものが食べたいだとか
君と何処か遠くへ行きたいだとか
増えていくばかりなのに
僕はただ減っていくばかりで
綺麗な景色を見に行きたいだとか
君と僕のいる写真を撮りたいだとか
恐らく僕には10本じゃ足りない
625本でようやく事足りる
僕には1つあるよ、なのに
君には1つもないかい
不良品のストップウォッチが
愛しくて、愛しくて
理不尽だろ、おい、なんか文句あんのかよ
足掻いたってお前ら笑ってるだけだろって
いつだってそんな顔するだけだろって
悟った気になんなって
神様のご機嫌取りならなんだってやるよ
それで貰えるもんならやってみるよ
でも、僕らには空が高過ぎた
でも、君には空が白過ぎた
半分こしましょ、半分こしましょ
僕の心臓きれいに4等分されてるじゃないか
だからそのうち2つを君に
愛されてたんだ、僕が君にその痕をつけるよ
悲しそうな目をして
なんなら少し涙を浮かべた目をして
みんな去っていく、サヨナラが聞こえないよ
そんな気遣いなら要らないよ
君に1つあったんだ
けど僕にそれは1つもなかったんだ
傷の一つもない重々しい掛け時計が
痛すぎて、痛すぎて
神様のご機嫌取りならなんだってするから
そんで上手くいくならそうするよ
でも、あの雲は僕には厚すぎて
でも、あの空は君には四角すぎて
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