親愛なる、

鬱陶しいほどに温かい腕が
僕の身体に巻き付いて

僕は面倒くさそうに払った
そしたらその人は
悲しみにも喜びにも似つかぬ瞳をした

ここではないどこかを
みんな探して彷徨ってる

ママのお腹の中の温もりを
思い出したくて人は海に行く

愛してって、てんでバラバラな夢に浮かぶ

だって、笑えないでしょ?
心臓に必死にしがみついている
血液を、愛を

だって、僕らも同じでしょ?
引力も重力も無視して
空へ飛ぼうとするけど

「ずっとここに居たい」って思う
しょうがないよ

22/02/05 17:23更新 / らりるれろ
いいね!感想

TOP


まろやか投稿小説ぐれーと Ver2.35c