金閣寺
思春期と名付けられたある一定の時期を
のんべんだらりと過ごしていました
周回とかそんな概念はないけれど
感覚的には3周半に差し掛かった頃
ただの光でしかない夕日をぼうっと眺めて
生き死に度外視で僕もああなりたいと思った
「あなたはエリート意識に固執している」と
医者でもない教師でもない糞から言われて
自由に放ったくせに見返りを求めている
そんな家に火を付けたんだ
あれは金閣寺だったか 金箔が
黒炭になっていく様子はなんともいえない
後ろ指は中指だった つまり散々だった
僕は炎になりたかったのか
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