腹を切る
涙が出たんだ。
そしたら数珠繋ぎに言葉を産んだ。
桜の木の下、
僕はあたらしいたましいの為、
尖った言葉を腹に突き当てて裂いたんだ。
始まったものは必ず終わる。
陶器の置物が落ちて床で粉々になるように。
だからまず手始めに僕たちを
僕たちの手で終わらせましょう、
太宰の斜陽を読んで意味が分からなかった、
十二の僕を探しに行こう。
今僕が踏んでいる台を蹴ってしまう前に。
母がスープを飲み干す横顔
照らされ輪郭はまるで、
まるで、嗚呼足りない僕には無理だ。
あの頃たまたま入って美味かった町中華
またあなたと食べに行きたい。
あなたと食べに行きたいよ。
リクルートスーツの介錯人は寝不足なのか、
即死は無理だった。
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