真っ赤なポルカドット

無数とは言えない
でも数えるにはめんどくさい

彼の背中にはポルカドット
真っ赤なポルカドットがあるんだ

穴が空いてる訳じゃない
マシンガンで蜂の巣ってそんな訳ない

だけど覗きたくなってしまう
だけど見つめてしまうんだ

僕はそれをそうっと弄ってみた
そしたら岩のような顔を崩して

苦しそうに涙を押し込めるように
彼はあっと喘いだんだ

ポルカドットが増えてゆく
彼の弱いとこがわかってゆく

まるでモグラ叩きさ
その潤んだ瞳にあぁせり上がってきた

でも僕は僕の背中を知らないな
だからもしも僕すら知らないポルカドットに
彼が気づいてしまったなら……

あぁせり上がってきたわ


24/06/02 22:16更新 / らりるれろ
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