骨音
暗い夜道は2人で歩こう
悪い言い方すれば道連れさ
拳が当たる度に響く
骨の音に眠くなる
誰か僕の骨をしゃぶってくれ
この音が取れるまで
気持ち悪い音がしてふと
目を開ければ僕より大きな蝿がいて
無心で叩き潰してよく見たら
あの頃のいじめっ子だった
誰か僕の骨をしゃぶってくれ
この音が取れるまで
この部屋から出られなくなったのは
僕が大きく目立つようになったから
そりゃ皆ゾウには踏み潰されたくないよな
それなら狩られても仕方ないのか
誰か僕の骨をしゃぶってくれ
この音が取れるまで
アイツの声を思い出す度に
手の骨が震え出す
地の底のナマズが腹を
抱えて笑っている
インスタグラムの友達申請が
アイツから来た時は
息が荒くなって立ち方を忘れて
スマホを壁に投げつけた
思い切りぶつかって出た音は
あの時の骨の音に聞こえた。
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