履き違えて、僕の道
表紙買いして積み上げた夢を
ビニール紐で十字に結んで捨てに行く
僕は辛うじて生きている
丸まってふと慰めて手の中で溶かす
愛が火種で生まれた僕は
今マネキンとして生きている
もしも僕が選べたのなら
君がそれを見逃したって誰か言ってよ
落とし物も言ってくれなきゃ気付かないよ
むしゃくしゃしてやぶれかぶれになって
自分の頬にしたビンタは死ぬほど痛かった
テレビ付けて明日の天気が晴れなら
今日はまだこの部屋にのさばっとくよ
思い出を食い繋いでここまで来た
景色はまだ良くないから
歩き出すかな
水が足りないな雨乞いがいるな
履き違えた僕は誰かが吐いた痰が
ベッタリついた便所のスリッパで
僕の道を駆けて行く
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