上手に欠けないラクガキ共へ
今まで色んなバツを貰ってきた
赤や黄や青や灰に白
どれほど華やかだろうが否定の色
もう期待の仕方を忘れた
意気地なしの僕は
僕にまとわりつく全てのものに
マルをつけてあげたんだ
空っぽでも優しい人になりたかった
なのに採点ミスだと言われ
あなたは善悪の分からない人だと言われ
冷たい手に覆われたココロ
「だってあの人僕と同じ顔してたから」
上手に欠けないラクガキ共と呼ばれた
白紙の汚し方を知らなかった
適度なおふざけと嫌われない駆け引き
それが僕には描けなかった
目に映る風景や無数そのまま
あの人の表情や素振りそのまま
僕にはそれしか描けなかった
それしか見えなかった
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