上手に欠けないラクガキ共へ

今まで色んなバツを貰ってきた
赤や黄や青や灰に白

どれほど華やかだろうが否定の色
もう期待の仕方を忘れた

意気地なしの僕は
僕にまとわりつく全てのものに

マルをつけてあげたんだ
空っぽでも優しい人になりたかった

なのに採点ミスだと言われ
あなたは善悪の分からない人だと言われ

冷たい手に覆われたココロ
「だってあの人僕と同じ顔してたから」

上手に欠けないラクガキ共と呼ばれた
白紙の汚し方を知らなかった

適度なおふざけと嫌われない駆け引き
それが僕には描けなかった

目に映る風景や無数そのまま
あの人の表情や素振りそのまま

僕にはそれしか描けなかった
それしか見えなかった


23/09/17 20:36更新 / らりるれろ
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