花葬(かそう)
小さな僕に生えた右手はあまりにちっぽけで
優しさすらまともに掴めずにいた
言いたいことは全て産声で言い尽くした
あとの人生はそれを書き起こすだけさ
苦しみも悲しみも呪いの言葉さえも
みんなが光り輝いていたあの頃に巻き戻して
あの日間違った僕を落書きにして
そこら辺に咲いてる花を乱雑に供えた
そんなんだから上手く成仏する訳もなく
未だに僕に取り憑いている
花弁に契りを交わしてループする
好き嫌いが次第にラヴだらけになる
僕が死んだら文字はどうなる言葉はどうなる
身体が裂けて洪水になり押し流す
僕が咲かせた花だよ水やりは忘れないで
種が落ちれば僕の声が芽をを出す
だから燃やさないでね思い出全部
情熱以外は僕を燃やさないでね
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