日々をサブスクしているような気分だ
今日という日を買ってしまえば
財布の中身は底をついてしまうけど
この愛しい時間が続いてくれるのなら
明日のご飯くらい抜いたって屁でもない
果てしなく大きな何かに売り買いされ
いつか捨てられる商品=僕だとしても
この愛しい日々を保証してくれるなら
バーコードはもっと左寄りさ
まるで日々をサブスクしているような気分だ
別に僕は諦めた訳じゃない
痛んで腐ってロボットになった訳じゃない
負け犬だってツバ吐かれたって
この愛しい日々を手放せない理由なら
幾らだってくれてやる
朝起きて顔を洗って朝飯を喰って
満員電車に混ざってノイズになる車窓
ふと気付けばデスクの前にいて
眼鏡を外し眉間を押さえて目を瞑れば
自然に滲む涙
まるで日々をサブスクしているような気分だ
それでもこの毎日が好きだから
解約なんてまっぴらごめんなのさ
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