羊をめぐる冒険

眠れない僕の頭が
100匹の羊を飼った夜
101匹目が柵を突き破る
紙みたく薄っぺらい僕を喰らう

羊をめぐる冒険さ
愉快な仲間たち みんなが猿芝居
誰も信用して手を繋いでる訳じゃない
互いが互いの為の六文銭

死にゆく魂 綻びる自意識の塊
ともすれば必ず見つかるでしょう
アレがこうでソレがどうで何が分かるの?
何にも伝わらないよDNAの話されても

ほら羊を買った理由はさ、
もっと他にあるんじゃない?
毛も肉も骨も喰い散らかして
テーブル汚したい訳じゃ無い筈さ

ほら羊を飼った理由はさ、
「親友が欲しかったから」
「子守唄が恋しかったから」
それだけなんだからさ


23/05/22 13:46更新 / らりるれろ
いいね!感想

TOP


まろやか投稿小説ぐれーと Ver2.35c