はだしの庭
叢に身を潜め自分を隠した
黒ずむ傷を模様だと言い張った
彼は分かってくれた
いつまでだって待ってくれた
ひたひたになった悲しみをひっくり返して
熱い怒りを彼に引っ掛けた
彼は分かってくれていたのか
それでも彼は待ってくれた
叢が茂れば茂るほど僕は苦しいの
彼は毎日僕の草をむしってくれた
春にはフキが生えたからと
料理にしてくれた
僕は僕を安心して味わえた
君と僕がはだしで走り回れる
そんな庭を作りたい
憂さ晴らしの言葉はいつも
裏目に出るから
23/05/21 23:48更新 /
らりるれろ
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