アイアムアイアン
君の身体の鋳型を作りたいんだ
そこに自分を流し込んで
永遠に眠りたいんだ
別に異論は認めるけれど
ギラギラ光るのは自意識の塊
白々しく微笑う太陽の砂
気管に入って咽せる午前2時
名ばかりで不安定な現状維持
一度死んだ僕なんかに
霰もない姿を見せてくれた君に
ありがとうを言いたいんだ
見せ物のギラギラになる前に
まだ僕が固まり切っていない頃
触れた君の手の跡が今でも残ってるよ
まだ鈍く優しい眩しさを
放ち続けてるよ
でも塊になったんだ
街の至る所でこき使われた
誰にだって頭を下げた
億単位の血の匂いがする
愛さないでくれ
そんな僕を愛さないでくれ
別に異論は認めるよ
ただ、ごめんなさいの作法で
言うよ「ありがとう」
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