ボクは近視

今日も重い目と目の間
それでも僕は、君を見つめる

今日は軽い目と目の間
それでも僕は、目を細めて君を見つめる

カラフルに覆われた君の目と目
居た堪れなくなって、目を逸らす

跡が残った目と目の間
僕は、押さえながら君を見つめる

3つ目を欲しがった君の目と目
僕は、2つでいいよと笑うけど

涙が覆った君の目と目
涙に嫌われた僕の目と目

君と僕は見つめ合ったって
いつも邪魔してくるアイツのせいで
この視線は絡まるばかり
そしてもう二度と解けない

君の目、僕の目、世界の目、社会の目
心の目

君の目、僕の目、世界の目、社会の目
心の目、愛の縫い目

そんな泣き腫らした目で何を見るの?

よく見えない、見えない
それでも窓の向こうの君を撫でるよ
だから言えない、言えない
僕だけがあの季節に置いてかれて

時が僕らを追い越した
だからいっせーのせーで
僕らも窓を勢いよく開けて世界へ
目を見張れ、意味なんて霞んでしまうけど

生き急げ、すぐに終わる陽炎
夢なき街が煌びやかに光る

偽物の君を捨てて
本物の君の肩を叩いて

明瞭な昨日を投げ捨てて
近づいても見えない明日を掴め
その曇った目で世界を睨め

21/10/24 18:35更新 / らりるれろ
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