夜風
迷宮入りした事件
心の中では何も迷宮入りしてないのに
打つすべがなかったから
私はただ河岸に座っていたんですよ
星空のもとで。
「何もわからなかったね」と私が呟くと
「そうだね」と貴方も呟いた
「何が本当なんだろうね」と呟くと
「わからないね」と貴方も言った
わからないことを抱えたまま
生きていかなければならないんだ
永遠に。
夜風は冷たいけれど
この星空が決して消えることがないならば
それでいい。
20/02/06 11:08更新 /
らん
いいね!
感想
Tweet
TOP
まろやか投稿小説ぐれーと Ver2.35c