それが原風景へと変わっていく
何者かが押し付けていった、
とある風景を
心に
スタンプのように。
見たこともない
夜の暗い山。
そして煌々と輝く月の存在。
月の明るさを教えてくれたこの風景は
ハンダゴテで心に押し付けられ
しばらく消えることがないだろう
暗い森。
闇。
魔が出るか邪が出るか。
それとも妖精たちが住んでいるのか。
見ていると吸い込まれそうになる。
光の何も照らされていない、そのままの暗い木々。
その下を静かに、絶えず流れる川。
…月だ。
月だけが闇夜に煌々と輝いている。
私が知っている月からは、いとも知らない姿だった。
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