金木犀の香りが消えると
金木犀の香りが消えて
冬の静寂が訪れると
微かに感じてしまう
自分自身に
広さのわからない
深さのわからない
ブラックホールが存在していることを
静けさに身を任せ
夜の浜辺に寄せては引いてゆく
暗い波へと
そのまま重なり合って
消えてしまいたい
漆黒の海に沈み
私は「静けさ」になりたい
音の届かない世界で
月の光が私を照らすまで
23/12/19 00:15更新 /
らん
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