クモは紫陽花を好む
クモは紫陽花を好む
雨は降りそうで降らない
緑あふれる公園の道。
紫陽花を見ると、そこには必ずクモもいる
雨の名残
テラテラ光るアスファルトの地面
人々の足取りは
どこか浮き立っている。
浮かんでは消えていく
浮かんでは消えていく
かすかな詩情
それはまるで朝焼けのように
わたしの心を優しく包んでいる
暑くて汗をかいている
色々と思いつく心
どうしてクモは
紫陽花を好むんだろう?
それとも、クモが
紫陽花を好むということ自体
わたしの思い違いなんだろうか?
百貨店は涼しいね、
窓から見える
行き交う車
輝く都会のネオンサイン
もうすぐ夜だね、
でもまだ明るいね、
それはもうすぐ夏だから
紫陽花は少し枯れてきたけど
夏の夜風も悪くないね
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