修学旅行
朝早く起きて、まだ少し薄暗い通学路を大荷物をもって歩いて行く
揺れるバスでは、楽しくて寝たふりをすることもできない。
十一月の川での川下りは、思っていたより寒くなくて。
友達を落として笑っていたら、足を掴まれて引きずり降ろされた。
ホテルは予想よりもすごく豪華で、ほかの班の扉をたたいて回った。
豪華な食事は思わず声が出るように美味しくて。
暖かい温泉は、波の音と星が見える。
いつもとは違う布団にもぐって、しょうもないことで笑いが止まらなくて。
早起きは苦手なはずなのに、ずいぶん早く起きた。
朝焼けが薄まってきた頃に皆を起こす。
夢のような二泊三日
気を抜けば忘れてしまいそうな、忘れたくても忘れられないような。
人生で最も価値のある数日の一つ
魂に刻み付けた、何物にも代えがたい思いで
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