生まれた時から頭の上には空がある

日々表情を変える空は
ある時は自分の心の鏡のように
ある時は皮肉を言っているように

全てに平等である空を

人間は見上げ
動物は見上げ
星は見下ろしている

全ての人間の故郷の空は

生きているように鮮やかな青か
油絵具のように重たい灰色か
炎よりも赤い赤色か
宝石のちりばめられた奥深い黒か

空は

笑って
涙して
怒る

人々は空を

うたい
崇め
恐れ
呪い
愛す

ああ誰のものの空
神々のキャンバスから色は採れない
手を伸ばしても伸ばしても
雲を超えて地球を超えても
空に手が触れることは無い

21/10/14 18:21更新 / 1026
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