砂漠に行きたい
砂漠に行きたい
乾いた褐色の砂が物理に正直に織りなす景色
乾いた空気で敗れた唇をなめて
孤独と言おうか、時の止まった世界で
やけどしそうな砂の上に腰かけて、魚の夢を見て
氷河に行きたい
鮮やかな世界中、一つ暖色が存在しない景色
鼻先と耳にはもう感覚はなく
耳をすませば、遠くの森と生きている音
固い歴史の上に寝そべれば、遠くから金木犀の匂いがした
家へ帰りたい
古い記憶とともに、私の原点、帰る場所
冷たい廊下と、大きな窓から入る暖かい光
ココアと、鳥のさえずり
一人で寝れるようになったのはいつからだろうか
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