やあ
初めて殺した貴方は
真っ暗な目で、大きな涙を流した
銃口は揺れることなく、真っ直ぐと私の眉間をとらえていた
覚悟の決まっていた貴方の口は
固く締まっていた
初めて殺した貴方は
こちらを見ることもなく、歩き出した
流れていく体温を感じながら、私は立つことができた
覚悟を決めることのできなかった貴方は
血だまりにいない私を見ていないだろう
私に再び見合った貴方は
お化けでも見たような顔をした
私の目をジッと見つめた
「一度決めた覚悟、二度目はどうだ?」
「知っていただろう?」
21/07/04 22:48更新 /
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