文字
私はこの詩をパソコンで書いています
薄っぺらいキーを、不器用でおぼつかない手でパチパチ打ち込むのが好きです
白い四角形に黒くて単調な文字が打ち込まれていく様子は
なんだかとても面白いように見えます
文字を書くのが好きです
鉛筆、シャーペン、筆、万年筆
字はお世辞にも綺麗とは言えませんが
色のついた線を白い紙の上に走らせるのは
とても楽しいと感じます
私は詩を書きますが、その詩に何か特別なところがあるわけではありません。
才能があるだなんて思いません。
そもそも、私は文法があまり得意ではないので、良い文章など書けるはずもありません。
ただ自身の手が勝手に自分の心の内を文字という形にするのが
なんだか心地よいだけなのです
そこに理由も価値も存在しないのです
それでいいのです
それがいいのです
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