十九日の夢
瞼の裏をぼーっと眺めてると
何か見覚えのある白いものが
まわっていない頭でもわかる
雪だ
雪だとわかった瞬間頭はまわり始めた
これはさっき庭から見上げた空だ
意識がはっきりとしてくる
ああ 夢を見ているんだ と分かったときにはもう目が覚めていた
枕元のスマートフォンに忘れないように記した後
もう一度夢を見ようと瞼を閉じた
見えたのは明るくなった壁と自分の手だった
時計の音がする
外からゴミ収集車の音がする
目覚ましのけたたましい音が部屋いっぱいに鳴り響いている
21/02/21 14:55更新 /
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