いつもと同じ特別な平日
喉の違和感で目が覚めた
時計はすでに八時半を指している
体調が悪い
学校にいけないほどではないが、このご時世なので昼まで休むことにした
職場に向かう母を見送り
家には私一人
白い薄いカーテンから平日の陽気が部屋を照らす
やることがないので宿題でもしていよう
不得意な数学の問題を、ゆっくりと時間をかけて解く
ふと気が向いたので、かれたスグリに水をやった
ストーブの音だけがするぬるい部屋は懐かしい気がした
頭の奥から、昔誰かが焼いてくれたパンケーキとメープルシロップの匂いがした
不登校のあの子はこんな日々を過ごしているのだろうか
いいものだな 実にいいものだ
今度顔でも見に行こうか
元気にしているだろうか
元気にしているといいな
私は日々を愛してる
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