いつもと同じ特別な平日

喉の違和感で目が覚めた

時計はすでに八時半を指している


体調が悪い


学校にいけないほどではないが、このご時世なので昼まで休むことにした

職場に向かう母を見送り

家には私一人

白い薄いカーテンから平日の陽気が部屋を照らす

やることがないので宿題でもしていよう

不得意な数学の問題を、ゆっくりと時間をかけて解く

ふと気が向いたので、かれたスグリに水をやった

ストーブの音だけがするぬるい部屋は懐かしい気がした

頭の奥から、昔誰かが焼いてくれたパンケーキとメープルシロップの匂いがした

不登校のあの子はこんな日々を過ごしているのだろうか

いいものだな 実にいいものだ

今度顔でも見に行こうか

元気にしているだろうか

元気にしているといいな

私は日々を愛してる

21/02/10 10:59更新 / 1026
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