二人

時間は待ってはくれない

進んで進んで

進み続けるんだ

目の前に針の山があろうと

壁のような山があろうと

ただ動き続ける 

それこそが人生


一生は長い

ゆるりゆるり

気の向くままに

走ると疲れるじゃないか

無理しなくていい

ただ楽なように

それこそが人生



あの人は足元の花をゆっくりと眺めたことはない

この人は遠くに広がる花畑を知らない

あの人は知っている この世界の広さを、まだ見ぬ景色への希望を

この人は知っている 細かく作りこまれた世界を、足元の美しさを




二人は幸せである



21/01/23 17:19更新 / 1026
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