悪夢

もういい時間だから寝よう

布団にもぐって意識のスイッチを落とす

生暖かい真っ暗の中に埋もれていく


次の瞬間


私は真っ白な大きな塔の中にいた

高く高くどこまでも高い壁に螺旋階段が巻き付いている

無機質な螺旋に人がいる

私の一番大切な人

それが

私を

ごみを見るような目で

いつの間にか私は囲まれていた

たくさんの人形

私を追いかけまわして

切り付ける

殴りつける

痛くて 苦しくて 怖くて

両足が無くなってしまった

這いずって

逃げ回る

愛するあの人に助けを求めても

依然変わらずごみと見られる

ああ

私が何をしたというのですか

下半身が全部消えた

私は罪を犯してしまったのでしょうか

左腕が千切れた

これは罰なのでしょうか

右半身に感覚がない

ああ

ごめんなさい


20/12/20 09:45更新 / 1026
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