六甲山にて
頬を突き刺すような風
感覚のない耳
ぬるくなった小さなペットボトル
そんなことはどうでも良くなるほど美しい
夜景
遠くからでもよく見える
点滅する車 眩しいゴルフ倶楽部
少し暗く見えるのは校庭といったところだろうか
黒い蛇のようにうねっているのは川
少し上を見上げると
星空
カップルが話してたあれはカシオペア座
あそこに見えるのはオリオン座かな
ひときわ明るく見えるのは金星だろう
なぜかこの景色は時間が止まって見える
冷めきったほうじ茶を飲み干し 景色に別れを告げる
「また来るよ」
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