さびしさを埋めるには薬が足りない
少し効きすぎた冷房
強く閉めるドアの大きな音
腹痛とめまい
上がっていく心臓の鼓動
よれた縫い包みの手触り
私を抱きしめる者が
誰一人として居ない夜
ただ時間だけが過ぎていく
飽き飽きした景色
重い扉を開けると
そこからは分厚い夏の匂いがして
二百十回(にひゃくじっかい)
掠った赤黒い罪を解き放ち
21階エレベーター浮遊感
未だ届かない 火は消えない
あなたはどこに行ってしまったの?
20/07/01 10:59更新 /
ヨルノアサヒ
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