おはよう、ニルヴァーナ

きみの足元には

蓮が咲いている

泥にまみれた

長い手をとると


「あなたに永遠を」


それがきみの残す

たったひとつの呪いのようで

恐ろしくなり沈んだ

光が目を穿ち

「おはよう、ニルヴァーナ」

耳障りなひびき

しかしきみが離れる少し前

ぼくはきみの肉を

乾いた獣の皮で包み込んだ


『さよなら、ニルヴァーナ』



君はもう悟れない


あいなき

愛無き











20/03/15 05:35更新 / ヨルノアサヒ
いいね!感想

TOP


まろやか投稿小説ぐれーと Ver2.35c