熱中症

あの焼ける陽射しを思い出せ
ほどけた靴紐 汗を吸い込んだシャツ
陽炎が燃えるコンクリートを思い出せ
夢中で走っていく私は空に近づき
やがて空を飛んだ とんびのように
見下ろす世界は 泪の海で沈んでいた

激しい喜びで舞い上がり
激しい怒りで空を飛び
激しい哀しみは羽根をはためかせ
激しい楽しさは愛を殺す

大きな足音が天翔る翼になった時
欲求は死に代わり 小さな骨で貴方を包み込んだ


20/03/11 17:24更新 / ヨルノアサヒ
いいね!感想

TOP


まろやか投稿小説ぐれーと Ver2.35c