トワイライトいつまでも

夢のままでいさせて 夢のままで
目覚めないことを許して ひとつだけ

めまいがとまらない 風に押されて
落ちるのをずっと 待っている

効かない薬 飲み干して
また枕に 雨が降る

小窓に組んだ両方の手と
関係のない眠りは浅い

このままどこまで歩けばいい
あなたの言うことわからない
それまでどうして生きればいい
わたしの人格未完成


ゆめうつつ千鳥足で
向かう酩酊してるんだって
最低だ 最低だ ああ
連れ出してここから
泣きたい時だれもが
いない いない

トワイライトいつまでも


心臓が鳴っていく 誰か覚まして
治せない夢に 針を刺そう

過ぎゆく日々が 段々と
つめたくなって 固まっていく

私の脳じゃ
伝えることば
傷が痛んで
うまく言えない

死んだ五感と引き換えに
第六感だけ冴えていく
壁の目と床の手がいつも
私を押さえつけている


抜け出してよ気付かぬまま
手を伸ばせど届かぬ光に
くらむ くらむ
ぬかるみにはまる足が
曲がってそのまま地上に
戻れない 戻れない

トワイライトいつまでも

23/10/28 02:09更新 / ヨルノアサヒ
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