チャンドゥラの後光
外は雨が降っている
ぱらぱら ぽつぽつ しとしとり
それは私を責めるよう
段々と激しさを増し
ざあざあ、ごうごう、ぼたぼたん
空腹に耐えられず
錆びた女を喰う
その女の触覚
一本一本が丁寧に
喉の奥に突き刺さり
月天を見た
月天を仰いだ
エタノールのような
静かな地響きがする
満たされないままの
夜が明くる
この氷点下の世界を
必死に温めようと
20/02/22 09:54更新 /
ヨルノアサヒ
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