わたしの手はやまいの手
そっと 傷のついた心に
手を当ててみました。
心臓が 驚くほど静かで
じぶんは 本当に生きているのか
わからなくなりました。
静けさだけが支配する
そんな夜の隙間に
生きていたい だとか
高望みかしら?
わたしの手はやまいの手
ふれるものすべてを爛れさせ
そっと 手当した場所から
いたみ 腐ってゆく
あぁ どうして
わたしは、わたしのことを
この世界でたったひとりの
「私」だと思ってしまったの?
触れる体温があまりに熱い
早く溶かして
すべてを
22/10/05 02:10更新 /
ヨルノアサヒ
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