味のしない調味料とさよならの合図
締め切った部屋の中で俺はたった独り
眼は未だに平行世界の夢を探る
のらりくらり朝になって宙に浮いた輪っか
自身の存在の証明さえけむに巻いて
汚れ潰れ襤褸になった古い靴を履いて
同じ街同じ景色同じ空気を吸って
憔悴した精神をどろり抱えながら
瞬きの奥に見たお前を探している
二度とは戻らない輝いた日々の破片を
丁寧に咀嚼してやがて多く傷がついた
ごぼごぼと溢れ出す美しい悲鳴の数々
望むならば共に朽ちてこの地球に還ろう
22/09/22 19:20更新 /
ヨルノアサヒ
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