天誅
ああ神様、
あたしなにか悪いことをしましたか
これは何の罪に対する罰なのだろうと
考えるのも疲れてしまいました
針のコートをまとって
何者も近づけない私に
そうやって手を触れてきたあなたが
血を流しながら離れていくのを見た
生きるための毒を無くしてしまうなんて
それで堂々と胸張って生きろなんて
なんて残酷なんだ
いつしか己が身を守るための言葉は
人を傷つけるためのナイフに代わり
血で染まった両の手を
かなしく天高く掲げるのだ
ああ神様、
あたしなにか間違ってますか?
21/12/01 13:03更新 /
ヨルノアサヒ
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