静謐なダンス

夢でそうあったように、
手を広げて翼をうんと伸ばし、
そう、まるで楽園の柵に届くくらい
暗く静謐な時間
私は鳥
広がって廻るこの世界のどこかに
私の落とした羽根がある
拾ってください きっともう飛べないから
空気が入りすぎた
膨張して耳が腫れてるよ
飛べないからダンスを踊ろう
ちぐはぐにあなたの踏んだ床を
はだしの指先でつるっとなぞってみる


20/01/27 01:48更新 / ヨルノアサヒ
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