ツキ

もってないもの ほしがったって
たりない

あたしのなにかが 失われていく。
無くなる 消える 奪われる?


ねえ教えて
どうして生きてるの?

笑うことしか出来ないあたしを
脳みそがぐわぁんとするほど殴ってよ!

乾いて 水を求めたけど
欲しいのはてめーの涙じゃないんだ って

満たされないまま夜がくる
月の光がやけに明るいんだ
星なんかひとつも見えやしないの

一心不乱に駆け出して
白いワンピースをはためかせ

裏切りの上に薄く重ねた嘘を
見え透いてるくせに君が言うから
まことに馬鹿みたいで反吐が出るよ

夢なんてみれないくせに

夢を見たいと思ったことも無いくせに

よくもそんなことが言えたものね

私はおびえて 深い 海馬のおくにダイブする
いつかの君が溶けて浴槽に溜まってる
するとどうだい 頭から浴びてみると
案外きみって奴は、僕のことを想ってないらしい

遠くで暮らそう
猫を一匹飼って
歌を歌うから
君がギターを弾いて

そんな夜でいいかな


21/09/15 05:22更新 / ヨルノアサヒ
いいね!感想

TOP


まろやか投稿小説ぐれーと Ver2.35c