愚かで愛しい九龍城砦
あの日の血飛沫がナイフに反射し
抑えきれぬ衝動を薬飲んで誤魔化す
回らない頭揺らし酩酊堕落飄々
死んだ胎児胎の中で息をそっと吹き返す
路地裏から地下帝国の迷宮に繋がる
狭い道をいつも通り足を浮かせ歩く
俺だけの美しく最低な天国
花はやがて枯れて落ちて土に還る幻想
不安抱え独り泣いてそんな夜を繰り返す
きっと誰も自分だけがいつも大事なんだと
気づかない癡鈍の手は虚しく虚空を掴む
君が神であると真に証明して頂戴
たった今の沈黙さえ過ぎてとうに昔
君の髪の長い黒は誓いを立てた証
ありがとうは最期まで 取っておくよ
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