空気はつめたくて白い
音もなく降る雪が
てのひらの温度で溶けてゆく
空は雲さえ見えない 重いグレー
枯れ木は春をじっと待っている
五時のチャイムが鳴った後
かじかむ指先であなたに触れた
このまま積もればいいね
足跡もわからないくらいに
寒い寒い1月
だけどあなたは私の手を握って
早く帰ろうと言った
なんだか私
淹れたてのハーブティーを飲んだ時みたいに
胸がじんわり温かくなったの
25/08/31 16:14更新 /
ヨルノアサヒ
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