静まる世界
ああ まただ
頭がずきずき痛む
誰かが呼んでいる
うるさいな 苛立つ 息が苦しい
どうして
こんなはずじゃなかった
手を伸ばせど届かぬ光に目が眩む
夢で見たあの子の顔はどんな風だったっけ
寒い、寒い、倒れそうだ
ぐらりと目が回って
足を踏み外した先、
落ちていく速度の中で
風がわたしを抱きしめた
逆さまのライトは何を照らしているのだろう
また今日も吐きたくて水を飲む
ひどく痛む傷に安心しながら
冷えた鏡の中で溺れている
誰か気づいてくれるかな
いつかまた、あの日みたいに笑えたなら
眠りたい 眠りたいだけ
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