誰もいない

そこには誰もいない
朝焼けも昼の喧騒もない
そこは太陽の消えた世界で
黒い雲と月がすべてを支配している

信号待ちでふいに冷たい風が頬を撫でた
寒くて顔をマフラーに埋める
息をほっと吐いてみる
泣いてるようだった
秒針が止まる
音が無くなる
そんな感覚に陥る

画面の明かりが眩しくて、眠い瞼をつらくする
世界からダウンした身体とまだ離れたくない心を
必死に繋いだ
明日の朝の、涙と頭痛を作っていく

21/03/28 12:25更新 / ヨルノアサヒ
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