観念無念又来年
この夢が腐り落ちる前に
蜘蛛の糸を、垂らして欲しかった
私が欲しいのはゆるやかな眠気だけで
ねえ 拭えない不安感をどこに持っていくの
ゆく宛のない大きな荷物を抱えて
よろめき進むあなたの目で見ることができる?
その目じゃ世界は見れない。
その目じゃ世界は見れないから。
私は今日も膝を曲げて
消費期限間近の夢に逃げるの
おやすみなさい。
世界は進んでいく、回っていく、止まらないでいる
焼け付くように、焦げる脳に、
夜風が染みて、そんな浮遊感を、
心臓にぎゅっと詰め込んでは
風船にして沢山空へ飛ばした
ねえ誰か、教えてあなたの胸の穴
ぴったりはまる鍵なんて
何処にもありはしないけど
さあ壊れてしまう前に、素敵な夢を見たいわ
浸かった水は、温すぎる
諦めが芽を出して私を殺していく
種がそこらじゅうに転がっている
ごろん ごろん
朝日が昇って、バイバイさよなら、またあした
明日なんて 私達にはないけれど
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