アフォガート
明かりを消して
もっと暗く
月の光さえ届かない暗闇で
ようやく僕は息を吸った
まるで恥が形をもったようではないか
いつまでこんなことを繰り返すのだ
口いっぱい詰め込んだ人工甘味料は
星のように無邪気に暗い言葉を刺して
その色がきらきら きらきら 光るのが
僕にはどうしても 憎くて欲しくて
醜い嫉妬の後
気づけばとっくに僕自身を侵蝕していた
どこまでいけば壊れるだろうかと
撃たれた足を引きずった
歩いて、歩いて、歩いた先の扉では
小さな夢を終わらせる鍵も壊れていた
小さな小さな火種が燃えていた
何度繰り返しても同じ結末を辿るのに
はじめはいつもこんなふうに綺麗だったな
なんて思ってみたけど
やっぱり僕には今度もだめみたいだ
また君に会えたら
今度は綺麗に咲いていられたらいいな
それじゃあ。
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