夜光虫
きらきらひかるあれはなんだろう
ずうっと上の方でひかるあれはなんだろう
剥がれたシールの下には何があったのかなんて
みんな 求めてないから
まだ捨てきれないの
あの歌もこの絵も
癒着したまま足を引っ張るだけ
私を赦して
罪というならば償うから
手を触れる権利さえ今はないなら
わたしはどうやって嘆き悲しめばいいの
強い薬で眠って
褪せて黄ばんだ蛍光灯が
高熱のときみたいに私を突き放す
ひとりの食事は味がしなかった
くしゃくしゃの身体を抱きしめる
ああ 外はどうしてこんなに寒いのだろう
それでも生きていけなんて
じゃあ、手を引いてよ
貴方みたいに貴方みたいに
貴方みたいになりたかったの
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