呼吸と麻酔
眠って滑って打ち捨てた
答えが返ってこないから
過剰摂取を吐き出して
時間はもうすぐ午前2時
つめたい窓に映っていたのは
自分を責める幽霊で
この身を捨てて転生したいと
果ては閻魔に希う
勝手に期待して失望するのやめてね
私の影を踏んでみて
病名は何だっていいさ きっと何かの症候群
サナトリウムに隔離して
終わりがないの鬼ごっこ
泳ぐ瞳に浮いた足
古いまじない繰り返す
怖くないから目を開けて
ノイズ混じりのサンクチュアリィ切って貼っては夢心地
二度とその口きけぬ様にとすったもんだの大騒ぎ
10.5階を飛んだあの子の託つ言葉はナンセンス
悪意ばかりでゆらゆら揺れてきっと最後の風が吹く
同じ言葉の繰り返し
疲れ果て月の裏まで精神をワープさせ
自我崩壊、支離滅裂
眠ったように死にたいだけ
助けを求めて
愛のない夜に空気を吸う
どうせ忘れる寒さのなかで
沸騰するぜ脳脊髄液
倒れ込んだ地面から咲いた花が
ろくでなしの歌を歌っていた。
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