祈りを捧げよ
頭に重く白く
(石) (意思) (意識)
└┬┘ が伸し掛る
背骨は折れ
首は曲がり
そこらじゅうを、壁に、白い蛸が張り付いている。
私の、目玉も、真っ白け。
こんな静寂な夜更けに、何をしようと言うんだ。
連れ出して、連れ出して、連れ出して、連れ出して、
早くここから出たい、
あなたのことを誰よりも私は誰よりも私は信用しているの
とろけ堕ちるあの陽をみせて
交ざり揺れるあの静かな夜のグラスを私に頭からかぶせて
そしてもう夜と朝の区別がつかなくなった頃、
あたしとあなたは一緒に手を握って昼の海を見に行きましょう。
ああ、不思議、となりのあなたは裸足でアスファルトを踏みつけている。
手を繋いで押し寄せる砂浜の波に夏の思い出を犯されるわ。
そんな昼なんて来なくていいからいまだけは光を見て。
あたしの、光、あなたの目。あたしの、闇、あなたのどろけた頭。
朝日、来ないで。カーテン、照らさないで。
弾いていて。朝まで。耳元で、ずっと。
それでも、それでも、これを純愛と呼ぶのなら、
悪くないでしょう、むしろ良いでしょう。
ただれた女になったわ。
こんなからだじゃ、ひりつく皮膚にあなたの殺菌消毒がしみる。
きれいになったあたしをみて。
「きれい。」
と、リップをぬって。
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