フローズンカスタード
きみは
コンジーチェルスキェ・イズジェーリャに喩えると
フローズンカスタードのようなひとだ
そとがわは冷たく凍檻ついた帷子らのよう
けだかく冷酷と合理性気取って余所負い
人をよおいによせつけない峻厳
だけどなかはじつは甘々で柔しく気がおけない
ただ未知の靈の交歓に疎く酷く臆病
おなじ殻のタイトルに
怜哲と昵懇が同棲する不器用なひと
憎みきれない雙面性
でもそれがだれよりもきみをニンゲン叢くする
ほらはなれていても本質がダダ漏れ
ぼくの鼻腔まで匂王ってくるよ
さあ いいかげんその氷結した
そとの仮面融かして中身をだしてはいかが
るねるねしたありのままでいいんだ
虚飾の衣装なんていらない
剥いで縮んで凸凹の全然ない圧巻の
真球になったその姿こそが
真なるきみ
いさぎよいきみという存在のうちゅうへの滲み
ぼくはそこへひっさり貝さなりあって
高尚へのエスカリエともに昇りたい
それがぼくのパティシエとしての配役だから
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